APPLICOT5月の新作アプリ
SAORI
まもなく配信予定

西暦2050年。
国内、某所。
小規模暴動の発生からおよそ72時間後。
周囲1キロメートル四方から生物の気配が完全消失したその場所で、最後の生存者となった初老の男は言った。
男「これが人類の望んだ未来か……?」
……日本人。
流暢な発音から、どうやらその男が他国からの避難民では無いということが分かった。
しかし、それ以上の興味などもちろん湧くはずも無い。
所詮、この男はただの鎮圧対象に過ぎないのだから。
珍しいな。
それだけの感想しか思い浮かばなかった。
男「ふふっ」
彼女の足もとでひざまずき、眉間に銃口を突き付けられたまま、男は自嘲する。
男「我々の選んだ道(みらい)が間違っていたのか、それともどの道(みらい)を選んだところで結果は同じだったのか……」
男は彼女を見上げて、言った。
────お嬢ちゃんはどう思う?
ズドンッ。
男の問い掛けに、彼女は引き金を引いて答えた。
着弾の衝撃で男の頭は後ろへ弾んだ。
まるでボールのように弾んだ頭部は、けれども胴体の重みに反発して手前へと戻ってくる。
前のめりに崩れ落ちた男の身体は、無様な糸繰り人形みたいに見えた。
???「任務完了……」
彼女は携帯無線を使って端的に報告を済ませると、くるりと背中を向けて歩き出す。
???「……」
が、少し歩き出したところで彼女は一度、動かなくなった男の方を振り返った。
これが人類の望んだ未来か……?
彼女はどんな感情も浮かばぬ顔で呟いた。
???「……知らない」
────私はただ……任務を遂行するだけ……。
男の死体の周りには赤黒い血溜まりが出来ていた。
────。
最終的に人類は、三度目の大戦を経験することになった。
それは幾千の言葉を用いたところで、決して語り尽くせぬほど凄惨な出来事だった。
悪戯な情報操作に弄ばれた挙句、軍事各国より同時に放たれた核兵器により、それまで一向に終わりが見えていなかった戦争は、呆気ないほどあっさりと終結を迎えたが、その代償として世界全人口の9割までもが一瞬にして犠牲となった。
さらに運良く生き延びることが出来た人々も、その後、長期に渡って核汚染、食糧難、そして崩壊した社会秩序に脅かされて生きていくことになる。
かくして戦後、我が国に新たな秩序が成立した。
最早、この世界はかつての世界とは全く異質のものへと変貌していた。
過度の暴力にはそれ以上の暴力で対抗する時代。
『サオリ』はそんな世界の中心で生きているのだった────。


・サオリ
21歳
部隊の中でもエキスパートです。
幼い頃に両親をなくし、物心ついた頃から国の施設で戦闘員として教育・改造され、育ちました。
対人関係は苦手だが、自分を姉の様に慕ってくるシノブとは仲が良い。
自分もシノブのことを妹の様に思っている。
性格は冷静かつ慎重、口数は少ないクールなタイプで、根っからの軍人


18歳シノブ
15歳の時、部隊の養成学校に入学。
強靭な肉体とは裏腹に精神的に非常に脆く、子供。
13歳の頃両親をテロで無くし、マンホールチルドレンとなります。
サオリを姉の様に慕っています。

・ゲリラリーダー「パク」
極悪非道のサディスト
元は突撃部隊で隊長をしていたが、 部隊壊滅と共に脱走、日本に密航します。
彼は日本に対する増悪から、略奪行為やテロ行為を行っています。
彼も遺伝子改良、肉体改造を受けており、高い戦闘力を持っています。
部下は比較的大切にするようです。


5月配信予定
消費ポイント 50ポイント
配信するかも日19日かも

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